■ドーピング違反とならないための手引きT
競技者及び競技者支援要員の、アンチ・ドーピングのため以下を補足する。(「イースト通信」より要約、抜粋)
★大会5週間前にチェックすること
・この時点で慢性疾患を患っている場合、自分の服用薬・治療方法に禁止物質や禁止方法がないかを確認する。
・現在の服用薬を大会まで使用予定の時は、必ず禁止物質リストと照合のこと。特に喘息、強度のアレルギーの方は必ず照合ください。
・服用薬に禁止物質が含まれていた場合主治医と相談し、治療を第1優先とするも、禁止物質、禁止方法を代えてもらう
・代わる治療薬・治療方法がない場合は「TUE(治療目的使用の適用措置)申請」をおこなう。これは禁止物質を治療目的で使用する許可書です。
・申請先はNF(JDSF)またはJADAとなります。締め切りは大会の21日前となります。TUE申請に不慣れな医師もおり5週間前のチェックが無難です。申請方法は以下を参照ください。「TUE申請」、「禁止物質最新版」は次を参照ください。TUE・禁止物質は急な変更もありえますので必ず最新版にアクセスしてください
http://www.anti-doping.or.jp/doc/index.html
★大会3週間前にチェックすること
・TUE申請の締切日です。禁止物質はたとえ病気・ケガの治療とはいって使用してもTUE申請は受け付けられません。健康管理には細心の注意を払ってください。
★大会3日前にチェックすること
・この期間は急性疾患(カゼ等)に注意してください。
・急性疾患(カゼ等)時、主治医には状況を説明しドーピング検査と禁止薬物の件を説明してください。明確に伝えられない時は、「JADAのhpで調べていただき、禁止物質以外の薬剤を処方願います」とたのんでください。ただし余りに重篤な疾患の時は競技よりも治療を優先することはいうまでもありません。
・内容成分不明のサプリメント、ドリンク、健康食品等は、口にしない。
★大会当日の注意
・自分以外の飲み物、食べ物は摂取しないこと
・自分のバックの保管は、自分で責任をもつこと(バックに施錠する等)
・水分補給容器を会場に放置しない
・見知らぬひとからの差し入れ物は、不用意に口にしない。
・内容成分不明のサプリメントは、口にしない。
★検査対象者になった時の注意
・検査員やエスコート(別名シャペロン)を不用意に避けたりしないこと。指示にしたがってください。検査対象者の通告を受けたら1時間以内に検査室に出頭せねばなりません。それまでエスコートはどこへでも同行します。
・トイレに行きたいと思ったときは、真っ先に検査室に直行したほうが得策です。
・検査対象者は「付き添い人」を1名指名する権利があります。自分のパートナー、コーチ、友人等だれでも結構です。信頼のおける人を指名してください。
・カップルで検査対象になった時は、互いに「付き添い人」を指名しても結構です。ダンススポーツではこれが最良の選択と思います。
・「付き添い人」は検査室に自由に出入りでき、検査対象者の用足しをすることができます。
★検査室での注意
・検査は75cc以上の採尿と問診だけです。検査員の指示に従ってもらえば何も問題はありません
・採尿カップ等は、細工されていないかどうか自分の目と手で確認して選択してください。不安なときは「付き添い人」と一緒に確認してください。
・問診では、正直に服用薬剤サプリメント等を申告してください。「恥ずかしい」「おっくうだ---」などと考えないようにしてください。
■ドーピング違反とならないための手引きU
競技者及び競技者支援要員の、アンチ・ドーピングのため以下を補足する。(「ダンス・ダンス・ダンス」より要約、抜粋)
身近にある薬で、検査違反の原因となるようなものをあげてみたいと思います。当然、病気治療が優先されますが、治療中に上記競技会に出場するときは、事前3週間前までに手続き(標準TUE申請)が必要です。(漢方番号はツムラを表示)
1:カゼ
総合カゼ薬で、禁止物質「エフェドリン」が入っているものは不可です。成分表を確認ください。
漢方カゼ薬で、禁止物質「麻黄」が入っているものは不可です。成分表を確認ください。 カゼでよく使われる葛根湯には、「麻黄」が入っています。
咳止めで、商品名:ホクナリンテープ、商品名:メプチン錠は禁止物質です。
2:アレルギー
通常の抗アレルギー薬は大丈夫ですが、強度のアレルギーで処方されるステロイド剤は禁止物質です。商品名:プレドニゾロン、セレスタミン錠等。
また、アレルギー治療で使われる漢方「小青竜湯」には「麻黄」が入っています。
3:喘息
治療薬には禁止物質が多くありますが、当然治療が優先されます。主治医と相談すると共に、上記競技会にはTUE申請(略式含む)をして出場することになります。
4:脱毛症
外用剤(商品名:リアップ等)は禁止物質ではありませんが、世界的に使用されている男性脱毛治療薬プロペシア錠(商品名)は禁止物質ですから注意ください。
5:痔
痔治療に使われるほぼ全ての坐剤には禁止物質のステロイド剤が入っています。ステロイドの直腸投与は禁止となっていますから要注意です(商品名:ボラギノール、強力ポステリザン、ネリプロクト等)
6:高血圧
高血圧治療で利尿剤が使われますが、禁止物質を隠蔽するとして禁止されています。
商品名:ラシックス、アルダクトン、ダイアート、ダイアモックス等、(ダイアモックスは緑内障治療でも使われます)
7:いぼ
漢方薬の薏苡仁湯がよく使われます。禁止物質「麻黄」がはいっています。
8:漢方薬
漢方薬は健康保険が適用になり、広く使われています。またドラックストアーでも販売されています。以下、禁止物質が入っているものですから注意ください。
禁止物質「麻黄」がはいっているもの(漢方番号はツムラを表示)
51潤腸湯・64炙甘草湯・126麻子仁丸
9:栄養ドリンク、サプリメント
滋養強壮をうたうものには、禁止物質「テストステロン(男性ホルモン)」が入ったものがあります。商品名:プリズマホルモン等。また、エステ向けサプリメントで「むくみをとる」効能をうたうものがあります。この成分は利尿剤ですから注意してください。上記記載の禁止物質は、ほんの一部です。また定期的に更新されています。メール、FAXにて下記に問い合わせください。
FAX:03−5434−5985(JDSF事務所)
メール:seiichi.furuse@jdsf.or.jp(JDSFアンチ・ドーピング委員会)
平成19年9月2日作成(古瀬精一)